写真ライセンス:クリエイティブ・コモンズ・ジャパン 著作者 panDx1

全3回シリーズ:「EdTech(エドテック)について考える」第1話

私の長男が今年の9月からプーケットのインターナショナル小学校に通うようになります。

いよいよ彼にとっての最初の本格的な初等教育が始まる訳ですが、

親として今まで以上に真剣に子供の教育について考えるようになりました。

そうした中で色々調べている内に

カーン・アカデミーというオンライン教育コンテンツのオープンソースプラットフォームを初めて試してみたのですが、正直ぶっ飛びました。

「これはヤバい」

教育分野のITテクノロジー、いわゆるEd-Tech(エドテック)によって

100年続いた教育システムの歴史がひっくり返される時がついにやって来たばかりか、

Ed-Techによって世界中で貧富の差が引き起こす教育格差が是正され、

同時に「新しい教育格差」が生まれることになるかもしれないと思いました。

Ed-Tech (エドテック)の発展は

世界の貧しい国々の子どもたちに平等な教育の機会を与え人類に幸福をもたらす一方で

旧来の教育システムをなかなか捨てられない日本の様な国では
これから育つ若者達に多くの機会損失をもたらすことになるでしょう。

Ed-Tech (エドテック)は世界中の子ども達をもっと幸せにし、多くの日本人を不幸にする…

それはなぜなのか?

その理由について合計3回のシリーズに分けて説明していきます。

人類の長い発明の歴史を振り返ってみましょう。

人類の多くの発明において実はある一つの「欲求」が原点になっていたことが分かります。

それは何でしょうか?

知りたい」という欲求です。

原始時代、我々人間の祖先達は目の前にいる自分の家族や、
回りの集落に徘徊している同じ人間達が頭の中で何を考えているのか「知りたい」と思いました。

そうして「話し言葉」が生まれました。

発したらその時点で消えてしまう「言葉」を後から「知りたい」と思う人達に残す為に

「文字」が開発されました。

歩いては簡単に行けない遠すぎるあの山の向こうには何があるのだろう?

人間は馬車を発明しました。

あの川や海の向こうには何があるのだろうか?

人間は船を発明しました。

自分が知りたい情報(人や物)が存在する場所にもっと速く到達でき
それらを「得たい」と思う人達にもっと速く届ける手段は無いだろうか?

こうして蒸気機関車や蒸気船、自動車が発明されました。

19世紀末期「第二次産業革命」時代の到来です。

これらの新しい交通移動手段の登場によって、
人間はより遠くの場所までより短い時間で辿りつけることができるようになった為、

多種多様な文化を持つ人達から新しい情報を次々と吸収し、

世界中で情報が人々に共有され、
そこから更にもっと多くの新しいアイデアと発明品が次々と生み出されていくことになったのです。

しかしながら、これらの新しい交通移動手段には欠点がありました。

便利な交通移動手段は一部のお金持ちの人達しか利用することができなかったのです。

当時はまだ「知」はお金持ちだけが得られる特権でした。

こうした中、究極の発明が生まれました。

活版印刷機」です。

人間は紙に書き写した情報を大量にコピーして多くの人達に配ることができるようになったのです。

この「印刷機」の登場によって、数学や物理学の原理が書かれた本を読む為に
人々は汽車に乗って1000km離れた国立図書館に行く必要が無くなりました。

国立図書館の本の内容と同じものを大量に印刷した「教科書」というものを作り、
国民に「高度な知識」を共有させることができるシステムを作れば、
国家の工業化や技術発展の為に働いてくれる労働者を大量に生産することができ、国を幸せにできる…

頭の良い国家のリーダー達は考えました。

こうして今の「学校教育システム」の原型がイギリスを中心に誕生したのです。

これは非常にうまくいきました。

「教科書」を作ってそれを印刷して国民に配り、

国家共通の知を共有させる「学校教育システム」は世界中で採用されて、

これが後に続く地球規模の工業化のビックバンを引き起こしたのです。

こうしてその後わずか1世紀(100年)の間に人類は驚くべき文明の進歩を成し遂げました。

実はTVの発明も国家の為に働く国民の生産に一役買いました。

国家の方針を退屈な本や文字がぎっしり詰った新聞に書いて人々に読ませるよりも

娯楽というオブラートに包んで映像という情報で電波を使って毎日人々に届けた方が

人々の脳の中に簡単に情報を刷り込み国が望む人間をより簡単に量産することができるからです。

こうして「学校教育システム」と「TVによる白痴化システム」のダブルシステムは世界の先進国のほとんどでうまく働きました。

特に島国単一民族で個より集団を重んじる文化の日本においてはこの2つのシステムは完璧に機能したのです。

昭和40年代に日本は高度経済成長期を迎えます。

「巨人・大鵬・卵焼き」

国を統制するには趣味嗜好が同じ価値感の人間を量産する方がてっとり早いです。

「起業してお金持ちになる」という夢を抱く変人をたくさん生み出す教育を行うよりも、

与えられた仕事を必死にこなすサラリーマンになって
住宅ローンを組んで会社の為に一生尽くし銀行にせっせと貯金してくれる思考停止ロボット人間を教育した方が国家の成長には役立ちます。

こうして日本は正確な仕事を高い精度で行ってくれる企業の歯車人間を大量に作り出すことができました。

Japanese post-war economic miracle

戦後の日本の高度経済成長は海外でも前例が無い程の奇跡的成長と今でも語り継がれていますが、

朝鮮戦争特需や長きに渡る円安などの外部要因があったにせよ、
そのチャンスを活かすことができたのは日本人の勤勉さ、
強いては国家一丸となった洗脳教育システムが日本の労働者を作り上げたからに他なりません。

産業革命の時代にイギリスで始まった現在の学校教育のシステムは
国家の工業化を推し進めるのに最も最適な教育モデルであるということが、

敗戦後のゼロ状態から急成長を遂げた日本の例でも証明されたのです。

こうして20世紀後半、メイド・イン・ジャパンの工業製品は世界中を席巻することになったのです…

<次回に続く>

そして最後にもう一つ…

無料:観るだけで稼げる映画(PR)

視聴者の方をプーケットにご招待します!

動画再生回数は7万回を超え!

映画へのコメント数は20,000件オーバー!

この衝撃の映画をあなたも目撃してください。↓

無料:観るだけで稼げる映画

見るだけで稼げる不思議な映画

ホントかどうか?…それは見てから判断してくれ。

池田秀樹さんの投稿 2016年7月11日

→今すぐ映画を視聴するにはこちら